【実録】良かれと思って入った「貯蓄型保険」を解約した理由。30万円損しても「正解」だったその後の収支

導入

「子供が生まれたし、将来のために学資保険や積立保険に入らなきゃ」 「銀行に預けるより増えるし、保障もつくならお得だよね」

数年前の私も、そう信じて疑いませんでした。しかし、家計を見直した結果、私はあえて「元本割れ」を覚悟で貯蓄型保険を解約しました。

当時は「損をする」という事実に震えましたが、今では「あの時解約して本当に良かった」と確信しています。今回は、私がなぜ保険を解約し、その後家計がどう変わったのか、リアルな数字を公開します。


1. 私が「貯蓄型保険」に入った当時の心理

結婚・出産というライフイベントの真っ只中、私はこんな理由で契約しました。

  • 「自分に万が一があったら子供が困る(保障)」
  • 「銀行だと金利が低いから、積み立てながら増やしたい(貯蓄)」
  • 「強制的に引き落とされるから、貯金が苦手な自分に合っている」

まさに**「安心」と「お得」をセットで買ったつもり**だったのです。

2. 解約を決めた「3つの違和感」

家計簿をつけ始め、お金の勉強をするうちに、3つの事実に気づきました。

  1. 「手数料」が高すぎる 保険料のすべてが積み立てられているわけではなく、人件費や広告費(手数料)が引かれている。実は自分たちで運用するより効率が悪い。
  2. 「資金ロック」の不自由さ 10年、15年と持ち続けないと元本割れする。「急に現金が必要になった時」に動かせないリスクが重く感じられた。
  3. 保障が中途半端 「貯蓄」を重視するあまり、肝心の「万が一の保障額」が、子育て世帯としては不十分だった。

3. 解約の痛みと、その後の収支シミュレーション

解約した際、支払った保険料に対して戻ってきた額(解約返戻金)は、マイナス30万円

「30万円を捨てるなんて……」と悩みましたが、以下のシミュレーションで決断しました。

  • そのまま継続した場合(15年後) 合計払込:360万円 → 満期金:380万円(+20万円)
  • 解約して新NISAで運用した場合(15年後・利回り5%) 解約して残ったお金 + 毎月の保険料分を投資へ。 → 15年後の期待値:約550万円(+190万円)

**「30万円の損を惜しんで、将来の100万円以上の利益を逃すのはもっと損だ」**と気づいたのです。


4. 保険を解約した後の「我が家の新スタイル」

現在は「貯蓄」と「保障」を完全に切り分けています。

  • 保障:ネット保険の「掛け捨て」のみ 月々わずか数千円で、貯蓄型より大きな保障(数千万円単位)を確保。
  • 貯蓄:新NISA + 現金貯金 浮いた保険料をすべて投資に回し、機動力のある家計へ。

まとめ:その保険、今のあなたに本当に必要ですか?

「保険を解約する=損をする」と考えがちですが、それは**「過去に払ったお金」に縛られているだけかもしれません。大切なのは、「これからのお金をどう最大化するか」**です。

もし、今の保険に少しでも違和感があるなら、一度「今解約して投資に回したらどうなるか?」を計算してみてください。その30分が、将来の数百万円の差になるかもしれません。