【実録】30万円損しても勧められるがまま入った「貯蓄型保険」を解約した理由

はじめに

「将来のために学資保険や積立保険に入らなきゃ」
「銀行に預けるより増えるし、保障もつくならお得だよね」

数年前の私も、そう信じて疑いませんでした。でも、お金の見直しを始めて気づいたのは、「貯蓄と保障を混ぜると、実は効率が悪い」という事実。

今回は、私が納得するまでシミュレーションし、あえて「元本割れ」を覚悟で貯蓄型保険を解約した理由を公開します。
同じように「保険料が高いな」と感じている方の参考になれば幸いです。


わが家が加入していた「貯蓄型保険」の中身

項目内容
保険の種類低解約返戻金型 米ドル建 終身保険
毎月の保険料9,000~13,500円 (90米ドル)
払い込み期間65歳まで
保障内容死亡時1,200~1,800万円 (120,000米ドル)

解約を決めた「3つの理由」

① 低利回り:新NISA(インデックス投資)との比較

保険会社から提示された「満期後の返戻率」を年利に引き直して、新NISA(インデックス投資)と比較しました。

  • 保険: 年利換算すると2.3%程度。しかも保険満期まで縛られる。
  • 新NISA: 過去実績(世界株など)では年利5〜7%も現実的。いつでも売却できる柔軟性がある。

「30年という貴重な時間を、この低利回りにロックするのはもったいない!」と数字が教えてくれました。

② 為替リスク:解約時に「待てる」かどうか

為替変動による不安「円安の今積み立てて、将来円高になったら損をする」は、ドル建保険もインデックス投資も同じです。
しかし、ドル建保険とインデックス投資では「出口の自由度」が決定的に異なります。

  • ドル建保険: 「65歳で満期」など、受け取る時期が固定されていることが多い。もしその時に超円高だったら目も当てられない結果になります。
  • インデックス投資: 受け取る時期を自分で自由に決められます。「今は円高だから、あと3年寝かせて円安になってから売ろう」といった調整が、自分の資産状況に合わせて柔軟にできます。

「為替リスクがあるからこそ、換金するタイミングを自分でコントロールできる新NISAの方が、圧倒的に安心だ」と判断しました。

③ 保障が中途半端:そもそも「何のため」の保険か?

「死亡保障1,200万円」という数字は、一見頼もしく見えます。でも、冷静に分析すると中途半端でした。

  • 子供が小さい今: 1,200万円では、万が一の時に大学費用までカバーするには心もとない。
  • 老後: 子供が独立した後は、そもそも1,200万円もの高額な死亡保障はいらない(葬儀代程度でいい)。

結局、「必要な時に足りず、いらない時に多すぎる」。それなら、子供が小さい時期だけ「掛け捨ての安い保険」で数千万円の保障を確保し、浮いたお金を将来のために「投資」に回す方が、ずっと合理的だと判断しました。

解約の痛みと、その後の収支シミュレーション

解約した際、支払った保険料に対して戻ってきた額(解約返戻金)は、マイナス30万円

「30万円を捨てるなんて……」と悩みましたが、以下のシミュレーションで決断しました。

比較項目ドル建終身保険(継続)新NISA(インデックス投資)
毎月の積立額約1.5万円(為替で変動)1.5万円(固定)
40年後の資産(予測)約770万円(返戻率170%想定)約1200万円(年利5%想定)
資産の差額約 +430万円
柔軟性途中で引き出すと大損いつでも売却・引出が可能
保障死亡時1,200万円なし(別途、掛け捨てで確保)

まとめ:その保険、今のあなたに本当に必要ですか?

今回の見直しの結論です。

  • 貯蓄と保障は分けるのが鉄則。
  • 為替リスクは出口が自由な新NISAの方が心理的なストレスが少ない。
  • 新NISAと掛け捨て保険の組み合わせが、我が家にとっての最強の正解。

正直、解約して「元本割れ」で失うお金(数万円〜数十万円)は痛かったですが、このまま続けることで失う「数百万円の運用チャンス」の方が、私にとってはよっぽど大きな損失に感じられました。

「将来が不安だから」と勧められるがまま入った保険が、実は将来の選択肢を狭めているかもしれません。もし今の保険に少しでも違和感があるなら、「今解約して投資に回したらどうなるか?」を計算してみてください。

その30分が、将来の数百万円の差になるかもしれません。