はじめに
「食費は私、家賃は夫。これって公平?」 「相手がいくら貯金しているか知らなくて不安……」
共働き夫婦にとって、お金の分担は永遠のテーマです。特にお子さんがいる30代世帯は、これから教育費などの出費も増えるため、なんとなくの分担ではいつか限界がきます。
今回は、共働き夫婦におすすめの管理方法3つをご紹介します。自分たちにぴったりのスタイルを見つけてみましょう。
1. 【パターンA】共通口座・お小遣い制
夫婦の給与をすべて一つの口座に入れ、そこから生活費を払い、残りをお小遣いとして分ける方法です。
- メリット: 貯金が最も貯まりやすい。家計の全体像が100%見える。
- デメリット: 「自由に使えるお金」が制限されるため、稼いでいる実感が薄れることもある。
- 向いている夫婦: 本気で貯金を増やしたい、家計管理を一本化したい。
2. 【パターンB】生活費出し合い(定額入金)制
「家族用口座」を一つ作り、毎月決まった金額(例:各15万円ずつ)を出し合う方法です。
- メリット: 自分の給与の残りは自由に使えるため、お互いの自立性が保てる。
- デメリット: 相手が個人でいくら貯金しているか見えにくい。
- 向いている夫婦: お互いの自由を尊重したい、収入が同程度。
3. 【パターンC】項目別分担制
「家賃は夫、食費・日用品は妻」のように、支払う項目で分ける方法です。
- メリット: 口座を新設する手間がない。
- デメリット: 負担額に差が出やすく、不公平感(不満)が溜まりやすい。
- 向いている夫婦: 忙しすぎて管理を分ける余裕がない、または一時的な対応。
2. 30代子持ち世帯が「失敗しない」ための3カ条
どのパターンを選んでも、以下の3点だけは必ず押さえておきましょう。
- 「家族の貯金」は先取りで確保する 余った分を貯金するのではなく、最初から「教育資金用」「予備費」として別口座に移す仕組みを作りましょう。
- 負担割合は「手取り額」に合わせる 「5対5」の折半が必ずしも公平とは限りません。収入に差がある場合は、手取りの比率に合わせて負担額を決める(例:6対4など)と、不満が出にくくなります。
- 「見えない家事・育児」も考慮する 一方が時短勤務などで収入が減っている場合、それは「家族の時間」を作っている貢献です。お金の数字だけで判断せず、総合的な負担バランスを話し合いましょう。
3. おすすめの「見える化」ステップ
管理方法が決まったら、あとはテクノロジーに頼りましょう。
- 家族カード(家族カード)を作る 生活費の支払いを1枚のカードに集約すれば、家計簿アプリとの連携も1件で済みます。
- 共有の家計簿アプリを使う 前回紹介した『OsidOri』や『マネーフォワード ME』の共有機能を使えば、「今月使いすぎかな?」という感覚をリアルタイムで共有できます。
まとめ:大切なのは「納得感」
家計管理に「絶対的な正解」はありません。一番の目的は、お金のことで夫婦がギスギスせず、家族の目標に向かって協力できることです。
「今のやり方、どう思う?」と、コーヒーでも飲みながら明るく話し合う時間を、月に1回だけ作ってみてくださいね。
